概要
ASEAN地域は、依然として世界中のヘルスケアビジネス関連企業にとって大きなターゲット市場として成長しつつある。その中でも医療機器市場のポテンシャルの高い国の1つはタイである。
長年にわたり、タイ政府は自国をアジアの医療ハブにするために努力し続けていた。それに加えて、タイの高齢者数は2018年の1,120万人から2023年には1,350万人に増加すると予測されており、高齢者の医療費が2010年の630億バーツ(GDPの2.1%)から2022年には2300億バーツ(GDPの2.8%)へ増加が見込まれる。これらの背景により、タイの医療環境は近年、ヘルスケア関連分野サービス面全般にで非常に改善されてきた。
この記事では、タイでの医療機器の輸入量とタイFDAからの最新された医療機器規制の2つの主要なポイントに焦点を当ててみる。
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Part1 :タイにおける医療機器の輸入量の状況
タイに輸入されている医療機器のグループ分類について
タイ政府は、医療機器を用途に応じて次の3つのグループに分類している。
グループ1:一般医療には医療用消耗品(使い捨て機器)。たとえば、注射器、カテーテル、ゴム手袋、その他の歯科用器具および器具、その他の眼科関連器具など。
グループ2:耐用年数が1年以上の製品・機器「耐久性のある医療機器」。たとえば、応急処置キット、患者用トロリー、患者用ベッド、医療、外科、歯科、科学機器および消耗品、X線装置など。
グループ3:試薬および病気の監視のための診断キット用試薬。例えば、妊娠検査キット、HIV検査キットおよび食品汚染物質検査キットなどの検査キット製品など。
Krungsri Researchによると(別ウインドウで開きます)、タイはASEAN地域において医療機器の輸出入総額が最も高い国の1つである。輸入製品のほとんどはグループ1と2であり、それぞれ40.5%と42.7%と同様な割合を示した。タイに輸入される製品の例としては、超音波装置、X線装置、心拍数モニターなどがあり、それぞれの製品のほとんどは、米国、中国、ドイツ、日本から輸入されている。
タイ―プラスチック研究所(別ウインドウで開きます)の報告によると、2021年の第2四半期の輸入額は42億8500万バーツ(+22.96%)増加し、総量は……
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