人口増加、長寿命化、より充実した質の高い医療への需要が、タイの医療機器市場の発展に大きく貢献している。2030年には、人口の25%が60歳以上になるとの予測されており、より詳密な医療サービスが必要とされる。そして、タイ国内で治療を受けた外国人患者の数は2014年に235万人に達しており、年々増加傾向にある。その為、タイはASEANの医療及びヘルスケア産業の中心地を目指しており、政府の経済改革によって特別な奨励策を医療機器に提供し、対象産業として最優先にしている。
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医療機器管理課(Medical Device Control Division/MDCD)は、タイ食品医薬品局(Thai Food and Drug Administration/TFDA)の下、1990年6月に設立され、タイにおける医療機器の製造、輸入、販売及び広告を管理する規制当局である。医療機器は、3つのクラス - 医療機器(クラスI)、公認医療機器(クラスII)、一般医療機器(クラスIII)に分類される(表1参照)。
表1: タイにおけるClasses of Medical Devices in Thailand
クラスI | クラスII | クラスIII |
---|---|---|
許可医療機器 | 公認医療機器 | 一般医療機器 |
インスリン注入器 コンドーム 手術用手袋 血液バッグ 診断用のHIV検査キット コンタクトレンズ |
理学療法機器 アルコール検出装置 シリコーン乳房植込み 尿中薬物検査キット 角膜保護剤(OVD) 乳房エンハンサー 血液透析用濃縮製剤 |
未認可の医療機器、または公認医療機器 |
タイでは、クラスIの機器が最も厳しく規制され、販売または製造前のTFDAへの登録には、完全なデータセットが必要となる。対照的に……
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