レメディグループでは、文化や働き方の多様性を尊重しながら、個々が実現したいキャリアを築いていくことができる環境があります。多様な人材の力を活かし、さまざまな価値観・発想・能力を組み合わせることが、ビジネスを成功に導くエネルギーになるという考えのもと、個々のライフスタイルに寄り添った、柔軟な働き方を支援しています。
今回は、子育てとキャリアを両立させながら、昨年末より営業部長としてパワフルに働くAさんに、仕事やキャリアに対する考え方をはじめ、仕事と子育ての両立について話を聞きました。
レメディ独自の価値を届ける。営業部長として邁進する日々
インタビュアー:Aさん、本日はよろしくお願いします。まずはじめに、今の業務内容を教えてください。
Aさん:はい。インテリム社(現在在籍するレメディ・アンド・カンパニーの子会社にあたります)に入社して15年ほどが経ち、すっかり古株になってしまいましたが、入社以来営業の仕事をしています。昨年12月から、営業部長の職務に就いています。
インタビュアー:グループマネージャーを経て営業部長になられましたが、何かご自身の意識は変わりましたか?
Aさん:変わりましたね。今まで、一部員だったときも、グループマネージャーだったときも、営業としてどう売上を立てて会社に貢献していくか、一生懸命考えていたつもりです。ただ、やはり“立場が人を育てる”という言葉があるように、数字に対する責任ももちろんですが、時間軸の捉え方もより長い目で見るようになったと思います。部長になってからも、営業活動は引き続き担当しているので、今でも日々営業として外出をする日々を過ごしています。
これは部長になってからの感覚ですが、営業へ行くたびに危機感を感じます。当たり前ですが、営業に出かけたからと言ってすぐにお仕事をいただけるわけでもないし、結果が出るわけでもない。
もし直近の数字が上がっていないとしたら、過去に動いていなかった結果なので、数年後の結果を目がけて、今動かなければという焦りをより持つようになりました。
インタビュアー:さまざまなことがデジタルに移行する時代ですが、やはり営業はリアルの接点が大事でしょうか?
Aさん:デジタルとリアルの両軸での活動が必要だと思っています。レメディは事業としてもDXに取り組んでいますし、もちろんデジタルでできることはデジタルを活用しながら、一方で昔ながらの足で稼ぐという活動もしないと、営業としての結果には結びついていかないと実感しています。お客様との接点を増やすために、どんどん外に出ていきたいですね。
インタビュアー:よく社長が「営業は楽してできるように」と言っていますが、そのあたりの感覚は営業部長になられていかがですか?
Aさん:日々大変なので決して楽ではないんですが(笑)、社長の言う「楽して」という感覚はわかります。
レメディグループは業界の中でも異色の存在で、自分たちでどんどん新しい価値を切り拓いていく姿勢が大きな特徴です。そういった独自性を価値として認めてくださるお客様は、我々の話を好奇心を持って聞いてくださいます。
そういったシーンでは、きっと他社とは違う角度や切り口で、他とは比べられない絶対的な価値を発揮できている実感があります。なので、結果的に“楽に”営業できているのだと思います。
インタビュアー:15年間レメディで働かれていて、その間会社の規模もかなり変化したと思いますが、Aさんの入社当時からレメディのカルチャーや方向性は変わらない部分でしょうか?
Aさん:そうですね。今でも覚えているのが、私の採用(入社)面接の際に社長に「同じ業界でベンチマークしている会社はどこですか?」と聞いたんです。
そうしたら「ベンチマークをしている会社はない。自分たちで新しい業態をつくって価値を見出して、この業界に打って出ているんだ」とおっしゃっていて、つい最近も同じような話をされていました。
会社の規模は大きくなっても、社長が持っている会社としての強み・方向性の根底は15年前とまったく変わっていないんだと感動しました。
YESかNOしかないなら、とりあえずYESを選ぶ
インタビュアー:Aさんの入社のきっかけを教えてください。
Aさん:前職も営業職をしていたんですが、当時は営業がつらかったので他の職種を求めて転職活動をしていたんです。
そんな時に、それまでの営業の経験を活かせるインテリムの営業事務の募集を見つけ応募しました。その時の採用スピード感に圧倒されて、それもご縁かなと思って入社しました。面接は9月末だったんですが、10月からすぐ来れますか?といったスピード感でした(笑)。
インタビュアー:そのスピード感、レメディらしいですね(笑)。でも、営業がつらくて転職活動をなさったのに、転職後のレメディでも営業をされていることには驚きです!
Aさん:そうなんです(笑)。私が入社した頃のインテリム(レメディ)は、まだ20名弱の小さい会社だったので、営業事務だからといって営業事務だけをやってればいいという感じではなかったんです。
結局営業もやっていたし、広報や採用みたいなこともやっていました。
営業をやる中で、もっと外部に情報発信をした方が良いと感じて社長に提案をしたら、やってみて、と。それでホームページの更新などもやっていましたね。
インタビュアー:部署に関係なく発案をした人が主導でその提案を進めていくというのがレメディらしいですし、Aさんも柔軟に対応されていたんですね。
Aさん:私は、何かを頼まれたときに簡単にNOを言わないようにしています。もちろん経験のないことや新しいことだと不安もありますが、できませんと言うとそれで終わってしまうと思うんです。やってみてダメだったらごめんなさい、という気持ちでとりあえず取り組んでみています。
最初は分からないこと・ものには当然霧がかっていますが、勉強したり、情報を集めたりしていると、一瞬靄が晴れるようなタイミングがあるんです。
成功体験の一歩手前の、自分の中で少し見えたかもしれないという感覚。その瞬間が楽しいですね。もちろんNOを言ってしまいたくなるときもありますが、YESかNOしか選べないなら、YESを選ぶようにしています。
インタビュアー:営業部長へのキャリアアップついても、そういった気持ちでYESと答えたのですか?
Aさん:そうですね。本当に思ってもいないことだったので驚きましたし、子どももまだ小さいので正直迷いました。
社長に「階段を30段ぐらい上がらないとできない」と言ったら、「いや5段ぐらい上がれば大丈夫」と返されました(笑)。
制度は使うだけでなく、育てるもの
インタビュアー:Aさんは子育てと仕事を両立されていますが、福利厚生などを含め活用された制度はありますか?
Aさん:ありとあらゆる制度をフル活用させていただきました。育児休暇に始まり、復帰後には時短や中抜け、フルフレックスの制度。そして有休とは別に年間10日程度ある、子どもが病気の時などに使える看護休暇にも助けられました。
正直これらの制度がなければ、私の今のキャリアは成り立たなかったと思います。
インタビュアー:レメディは、こういった制度を使いやすい雰囲気がありますよね!
Aさん:そうですね、それがありがたかったです。だからこそ、全ての制度を適切に使おうということは常に心掛けていました。
レメディに今ある制度を自分が使って終わりではなく、自分が助けられた制度だからこそ、これらを後の人たちにもちゃんと残していく、さらにはより良い制度にしていくことが大切だと思っています。
制度があるから使うではなく、みんなで育てていくような気持ちで活用できたらいいですよね。
インタビュアー:制度に助けられたとはいえ、それでも子育てと仕事の両立は大変だと思います。
Aさん:そうですね。どうしても家で子どもが近くにいる中でも、仕事をしなければいけない時もあります。そんなとき、子どもたちが私の真似をして“仕事ごっこ”をしているんです。電話で打合せしている様子を真似したりしてるんですよ。
そんな姿はもちろん可愛らしいんですが、一方でもう少し家庭的な親のもとで育ったら、“おままごと”とかをするのかなと。本来母親とはこうあるべきではないか、ということを考えてしまうときもあります。
ただ、自分の持ち駒は決まっていて、すべてができるわけではないし、あるべき姿もそれぞれで良いのだと考えるようにしています。女性の場合、結婚や出産と仕事の両立を悩む時期があると思いますが、世間や周囲から与えられるあるべき姿ではなく、それぞれが思うあるべき姿でうまくやっていけたらいいんじゃないでしょうか。
働くおばあちゃんのロールモデルになりたい
インタビュアー:Aさんが、仕事の中でやりがいを感じる瞬間や、頑張ってきて良かったと思えたときがあれば教えてください。
Aさん:実はまだ仕事で本当の意味での達成感を感じたことはなくて、ずっと道半ばの感覚です。
15年この会社で仕事を続けてきて、営業という職種柄、社内のいろんな人たちとコミュニケーションを取ります。本当に良い関係を築かせていただいていますし、先ほどお話した会社の制度にもたくさん助けられました。まだその借りは返せていません。いつ返せるのかもわからないぐらいです。
ただ、営業部長になった時に、他の部署の方たちから「一緒に頑張ろう」「絶対に目標を達成しよう」と声をかけてもらったのは本当にうれしかったです。変なプレッシャーではなく、絶対に裏切れないと前向きに頑張れるスタートが切れました。15年やってきた中で、一番良かったと思えた瞬間だったかもしれません。
インタビュアー:Aさんが、今後目指していきたい姿を教えてください。
Aさん:短期的には、今期の目標をきちんと達成して全社で喜びたいです。期の終わりの総会が盛り上がる様子をイメージしています。
もう少し長い目で見ると、入社時の面接で思い切って「働く女性のロールモデルになりたい」と言いました。それもまだ道半ばですが、今の時代定年も延びていて、70歳でもまだ働いているかもしれないですよね。
そういう意味では、今の目標は「働くおばあちゃんのロールモデルになりたい」ですかね。
まだそういった方が多くないので具体的なイメージができないですが、これまでの経験も活かしながら、若い人たちにも適応できる、そんなかっこいい働くおばあちゃんを目指していきたいです(笑)。
インタビュアー:Aさん、ありがとうございました!