今回はレメディグループ独自の研修制度である「レメディ・カレッジ」について、ご紹介します。
レメディグループでは社内で実施する研修をレメディ・カレッジと称し、社員のキャリアアップや管理職の養成、また医薬品開発に関する専門知識を高めるカリキュラム等の提供に力を入れています。
今回はレメディ・カレッジ内の「MSL研修」にフォーカスし、人事責任者のH.K氏にインタビューしました。
レメディグループの研修制度である「レメディ・カレッジ」では新たなカリキュラム「MSL研修」というものが始まったと伺いました。この「MSL研修」の目的と対象者について教えてください。
MSL研修を導入した目的は、大きく分けて3つです。
まず1つ目の目的は、医薬品開発全般における各職種の役割を理解し、日常業務のレベル向上につなげることです。
今回の研修の対象は、主にCRAが中心です。
ご存知の通りCRAは臨床開発部分に関しては深く理解をしていると思いますが、医薬品が開発・製造され、実際に世に出るまでの間、開発部門以外にどのような部署が関わっているのか、という部分に関しては理解が乏しいことが多くあると思います。
そのため、このMSL研修を通して、通常MSLが属するメディカルアフェアーズの役割であったり、ドクターやメーカー側の考えについて理解を深めたりすることで、現在の業務レベル向上に活かしてもらうことを狙いとしています。
例えば、CROとして、メーカーによってMSLの役割が異なることがある側面を理解しながら、症例促進のためにメーカーのMSLに意見を求めることや、医薬品の販売網の構築も視野に入れた、サイトセレクションの提案も可能になります。
2つ目の目的は、受講者のキャリアパスを広げること、です。
今すぐにでなくても、レメディグループで開発部門としてキャリアを積んでいく中で、
「メディカルアフェアーズとして、開発部門とは違った角度から医薬品に携わってみたい」、「MSLになってみたい」という想いが芽生えた時に、その道を選択できるような基盤を今のうちから構築し、将来の選択肢を広げておけるような機会を提供したいという想いも、この研修を始めるに至った理由です。
当社のオンコロジー事業企画部では、MSL派遣事業を行っているため、いずれ当社のCRAからMSLにキャリアチェンジする社員も出てくると思います。
CRAからPLを経て、プロジェクトの責任者(PM)やピープルマネジメントになるというのがCROでの一般的なキャリアパスかと思いますが、レメディグループでは、社員のキャリアパスの多様化を目指しています。
3つ目の目的は、時代の変化に左右されないプロフェッショナルの育成です。
1つ目と2つ目の目的にも繋がっている話なのですが、日本だけでなく、グローバルレベルで世界を見た時に、一寸先がどうなるか分からないという現在の状況において、一番大切なことは「個々がプロフェショナルとしてこの業界で生き残ることが出来るスキルやナレッジを身に着けること」だと考えています。
研修内容には、多くのKOLの先生方と受講者がディスカッションするといったテーマも含んでいくので、実際の研修でインプットした内容を、KOLの前でアウトプットする機会も提供できるようなカリキュラムを組んでいます。
KOLとディスカッションできるスキルを受講者が身に着け、個々がプロフェッショナルとして時代を乗り越えていくことができるような人財をレメディグループとして積極的に育成したいと思っています。
また、この研修受講者の中から、将来レメディグループを引っ張っていってくれるような人財が育つことも期待しています。
次号「レメディ・カレッジ~MSL研修の内容とは?~」に続く。