全6回に渡ってお届けをしてきたインテリムが提供する「再生医療研修」の特集も、今回で最後となりました。
最終回のテーマは、 「インテリムの再生医療研修を受講して頂くことによって”得られること”はなにか?」。
また、インテリムが再生医療研修を提供している意図についても触れていますので、是非最後までご覧ください。
目次
- 1 これまでのインタビューの内容からいたしますと、インテリムが提供しているコンテンツは他社では提供されておらず、研修を提供することによって、一見インテリムの知財を流出させてしまうという可能性もあると思いますが、どのように考えていますか?
- 2 なるほど。インテリムの再生医療研修が再生医療発展の加速に一役買うということですね?
- 3 インテリムの研修はその他にどのようなコンテンツを提供していますか?
- 4 基礎生物学の研修もあるのですか?
- 5 私も高校や大学では生物を専攻してきていないのですが、学ぶ価値はありますか?
- 6 この再生医療研修に関して、今後どのような成長を考えていますか?また、その先にどのような世界になっていくことを期待していますか?
これまでのインタビューの内容からいたしますと、インテリムが提供しているコンテンツは他社では提供されておらず、研修を提供することによって、一見インテリムの知財を流出させてしまうという可能性もあると思いますが、どのように考えていますか?
S.Yさん:まず、そもそもとして、インテリムは治験を通じて、再生医療がより一般的になり、患者さんにとって、身近な選択肢となることを目指しています。そのためには、インテリムだけでは出来ないことが多くあるため、弊社の研修を提供することがその一助になればと考えております。
また、インテリムの強みは知識だけでなく、これをどのように治験やその他のビジネスなどの実践へ活かしていくかというところにあります。ですから、知識をご提供するだけでは、我々の知財の一部しか出ていないと認識しております。
そして、何よりも再生医療研修の提供は対外的な宣伝にもなります。実際、弊社で再生医療のプロジェクトにアサインされているスタッフは皆、この研修を受け、スペシャリスト認定試験に合格しています。研修を受講されたクライアント企業様は、弊社が提供する研修の内容をご存知ですので、この研修を受け、試験に合格した人の能力をご理解いただく事で、他社との差別化にもつながっています。
なるほど。インテリムの再生医療研修が再生医療発展の加速に一役買うということですね?
S.Yさん:インテリムとしては、そうなれればいいと考えています。また、私個人としても、“やりがい”を感じています。
インテリムの研修はその他にどのようなコンテンツを提供していますか?
S.Yさん:再生医療以外ですと、オンコロジー、GCP、基礎生物学の研修があります。特に、オンコロジー領域の研修はコンテンツが充実しており、「基礎」を始め「がん種別」、「分子標的治療薬」、「MSL」、「e-Learning」と幅広くご提供しています。
基礎生物学の研修もあるのですか?
S.Yさん:はい。基礎生物学の研修も行っています。再生医療だけに関わらず、例えば、オンコロジーの分子標的薬なども含めて、現在の医薬品開発では、基礎生物学の知識、特に分子生物学の知識が必須となってきています。製薬業界においても社内には、高校・大学で生物学を学んでこなかった方も多くいます。こういった方に、いきなり再生医療の研修を行っても、理解ができないばかりか、学んだその知識は一過性のものになってしまいます。逆に、基礎生物学を身に付けていただけますと、幅広い領域でご活用いただけるかと思います。我々としましては、本当に身になる知識を身に着けていただきたいため、基礎研修の提供を重要視しています。
私も高校や大学では生物を専攻してきていないのですが、学ぶ価値はありますか?
S.Yさん:間違いなくあると思います。例えば、世間を賑わせている新型コロナに関しても、生物学を学ぶことで、過度に怖がらずに適度に恐れることができるようになります。最近ではiPS細胞など身近な話題になってきており、生物学に関連したニュースやトピックスはもっと増えていくと思います。
この再生医療研修に関して、今後どのような成長を考えていますか?また、その先にどのような世界になっていくことを期待していますか?
S.Yさん:再生医療はまだまだこれからの領域であり、それぞれの疾患において開発が進んでいくことと思います。それに伴い、疾患ごとにどのような治験を実施する必要があるのか、それには“なに”をしなければならないのか、逆に気をつけなければいけないことは“どこ”なのかなど、明確になっていくのではないかと考えています。今後は、再生医療という括りだけでなく、疾患ごとの研修コンテンツを拡充していくことも考えております。
最終的には、先程も申し上げたように、再生医療等製品の開発が広まり、患者様に新たな治療の選択肢を提供できるようになるのではと期待しています。また、我々のサービス提供を通じて、“再生医療はこういうものであると”いう共通認識を医薬品業界にさらに普及させ、再生医療等製品の法令もより簡素化していくことにも繋がっていくのではないかと考えています。
法令が簡素化すれば、再生医療への参入障壁を下げるということにもつながり、再生医療業界に参入する新たなプレーヤーが増え、再生医療領域が更に発展していくのではないかと期待しています。
全6回に分けて特集をしてきた、インテリムが提供する再生医療研修に関する記事も、今回で最後となりました。
最後までご覧くださったみなさま、ありがとうございました。
インテリムでは、再生医療領域に関するコラムの提供も行っておりますので、是非ご覧になってみてください。